そんなわけで

部屋でボーっと過ごしていたわけですが、「2ちゃんねるぷらす vol.4」を読んでいたら宮台真司さんの対談記事に気付いてなかった箇所がありました。本文とはべつの写真のなかのコメント。短いから引用。

2ちゃんねるが「右寄り」だと言われるのは簡単なことで、いわゆる左寄りに見られる人たちはナイーブに見える。はしごを外しやすく見えるわけ。それにたいして優位に立とうとする、つまり「はしごをはずしたいと思うやつ」にとっては「サヨ」はいい餌食になる。だから「2ちゃんねるのウヨ」は単に餌食に対して優位に立っているっていうポジションを握っているだけの話で、しょぼい話です。

北田暁大さんの「嗤う日本のナショナリズム」では「内容/形式」を分離する対象としてマスメディアが選ばれるということについて「メディアへの愛」というちょっと抽象的な表現がされていたような覚えがあるのですが(あるいはもっとも身近に分離することができる対象だから?)、宮台さんの発言と合わせて考えれば、なぜよりによってアカヒ新聞叩きが激しいのかもより理解しやすい気がします。つまり、もともと「内容/形式」というのは「ナイーブ/リアリスティック」という図式と親和性が高いんだろうと。もちろん「リアル」が本当だろうと嘘だろうとどうでもいいんだろうけど。