ここ数日間、

アマゾンに君臨し続け今もしている話題沸騰中の本、『萌える英単語 もえたん』をゲットしました。ヤバかったです。本当に売れてます。3軒ほど本屋を回って売り切れてて、4軒めでようやっと見つけました。
なかなか面白いです。単に可愛いアニメアニメしたキャラの絵が僕を見つめてくれるだけかと思ってたのですが、むしろ淡々と繰り出される例文こそがミソなのですね。基本的にオタクネタ満載で、オタクとして駆け出しペーペーの僕には元ネタが分からないのも多々あるのですが、ライトな人でも結構笑えるかと思います。ナウシカネタ、カイジネタ、美味しんぼネタ、あずまんがネタ、村上隆ネタなどなど、幅広く集めてるようです。モーニング娘。ネタは・・・とりあえずこんなものが。
「I cannot recall the members at the fifth stage.」
これでみんな「あーそうだよねー(クスッ)」とかなるのかなあ。・゜・(ノД`)・゜・。
個人的に面白かったのは、これ。
「My religion requires me to take three sabbatical days in August and December. I cannot come to work on the days.」
これほどまで「religion」という単語の、混迷極まった現代の世界状況にふさわしい使用例ありませんw
えーと、受験参考書としてはちょっと辛いものがあるような気がします。自動詞と他動詞の区別や類義語、対義語を併記していないし、なにより、本全体の英単語の索引ができないというのはかなり痛い。ただ、企画の新しさ、面白さとしてはすごくいい線いってると思います。自分の好きなものに結び付けて勉強することは効率を上げるし、「あのアニメの台詞が英語で言いたい!」「業界のあの言葉って英語だとどうなるんだろう?」とか、興味ある人には勉強するいい動機付けになるでしょう。あるいは、特に受験参考書という部分にこだわらなくても、とにかく笑えるし、オタク文化と英語の習得本という組み合わせ自体が爽快だし*1、所々「へえ〜」という表現も出てくるし、普通に楽しめる本になってるんじゃないでしょうか。メインの単語はだいたい知ってたんですけど、例文を読んでいるうちに「アニメーター」「科学戦隊」「孤児院」「美少女」「グロ画像」「同人誌」「義理の妹」などなどの英語表現を僕は覚えることができました。ああ、使える英語ばかり・・・
おそらく金銭的、時間的、精神的に余裕がある大学生が購入者の大多数じゃないかと思うんで、次はそういう層を狙って、色々改良して、TOEIC狙いのレベルで出して欲しいなあとか思ってしまいました。期待してます。
・・・絵は、エッチィです。受験生は、むしろ逃げてー!!w

*1:この爽快感が『もえたん』がこんなにブレイクした要因の一つで、そこには森川嘉一郎さんが『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』で述べていたオタク文化の「文化的権威という客体に対する防衛的態度」という特性が関係しているかもしれません。・・・ごめんなさい、無理やりですw