読書メモ

マルティン・ブーバー『我と汝・対話』岩波文庫

スピッツの「チェリー」という曲に、「「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ」という歌詞があります。この感覚はとてもよく分かります。「愛してる」という言葉をどう受け取るべきなのか。「愛してる」とは、「彼女は、彼女のなかに、自分のことを…

ジョルジュ・バタイユ『宗教の理論』ちくま学芸文庫

宗教を<内在性>への回帰の試みとして考えるという視点は珍しくないような気がしますが、そのプロセスの説明がとても面白いです。人が普段生きている非―自己=<事物たちの世界>、これはそもそも道具によって与えられた手段=有用性の面の世界であり、目的…